空を見上げると、いろんなかたちの雲があります。雲はその形によって、ヒツジ雲、ウロコ雲、イワシ雲、サバ雲など、いろいろな呼び方がされています。どんな雲があるのか、みてみましょう。
ヒツジ雲、ウロコ雲、イワシ雲、サバ雲などは日本での呼称です。日本の中でも、同じ雲なのに地方によって呼び名が変わることがある。また外国では通じなかったりする。
それぞれの国が勝手に名づけた雲の名では、何かと不便ですよね。そこで国際的な取り決めによって、雲の形や高さなどをもとに10種類に分類され、統一した雲の呼称が用いられています。
雲はそれができる高さによって、「上層雲」「中層雲」「下層雲」に分けることができます。
国際的に統一された「10種雲型」のうち、まず「巻雲」、「巻積雲」、「巻層雲」が上層雲に属します。その3つの雲は上空5000~1万3000メートルの高さにでき、ふつう巻雲がもっとも高いところに生じる。右の3つの雲は氷の粒でできている。
中層雲には、「高積雲」、「高層雲」、「乱層雲」の3つが属します。上空2000~7000メートルのところに生じ、水滴あるいは氷の粒でできている。
下層雲は低いところにできる雲です。「層積雲」、「層雲」、「積雲」、「積乱雲」がこれに属します。積雲と積乱雲は発達すると上空に高くそびえる。 積乱雲や発達した積雲の上部は氷の粒でできており、 それ以外は水滴でできています。