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歴史は100年以上 山手線いまむかし【毎小鉄道がわかる】

鉄道150周年

日本の首都、東京の中心部を走る山手線。人々の生活に欠かせない重要な移動手段です。2020年3月には、49年ぶりの新駅となる「高輪ゲートウェイ駅」(東京都港区)が開業しました。100年以上の歴史をもつ山手線にせまります。

山手線はいつからあるの?

 山手線の前身となる品川線が1885年、品川駅―赤羽駅間で開業しました。1903年に豊島線(池袋駅―田端駅間)が開業し、09年に品川線と統合して山手線となります。19年には中央線と接続し、「の」の字を描く路線となりました。25年に上野駅―神田駅間がつながり、環状運転が始まりました。

昔の山手線電車

 1周34.5キロメートルありますが、厳密にいうと山手線は品川駅から田端駅までの20.6キロメートルです。田端駅―東京駅間の7.1キロメートルは東北線、東京駅―品川駅間の6.8キロメートルは東海道線です。

駅の数はいくつ?

 2020年3月14日に開業した「高輪ゲートウェイ駅」は30番目の駅です。新駅の開業は、1971年の西日暮里駅以来。

 駅舎は建築家の隈研吾さんがデザインしました。AI(人工知能)を活用した案内ロボットを導入したり、客が手に取った商品をカメラが認識して買い物ができる「無人AI決済店舗」を設けたりした「近未来型の駅」です。

 山手線には、通勤や通学、買い物などで多くの人が利用するターミナル駅がいくつもあります。JR東日本によると、一日の平均乗車人数が多い駅(2018年度)は、1位が新宿駅(約79万人)、2位が池袋駅(約57万人)、3位が東京駅(約47万人)でした。この他にも10位以内に、品川駅、渋谷駅、新橋駅、秋葉原駅と山手線の駅が並んでいます。

有名な駅はあるの?

 2020年3月21日に原宿駅の新駅舎がオープンしました(下の写真の左側)。旧駅舎(下の写真の右側)は1924年に完成し、都内で最も古い木造駅舎でした。耐火性の問題から解体されることになり、96年の歴史に幕を下ろしました。耐火基準を満たした材料を使い、再現される予定です。

 「鉄道ファンの聖地」とされるのが日暮里駅です。駅の北口にかかる下御隠殿橋から14本の路線が見下ろせて、一日に約20種類もの列車が通過するのを見ることができます。

 浜松町駅のホームの端に小便小僧の像があります。地元の手芸グループが30年以上にわたって衣装を作り、毎月26日に着せ替えています。サンタクロースや祭りのはっぴ姿など、季節に合わせた衣装で楽しませてくれます。

緑の車両はいつから?

 「まーるい緑の山手線」と家電量販店のCMソングで歌われるように、緑色の車両が印象的です。開業時は茶色でしたが、1961年に黄色、63年から緑色になりました。最初は、車両すべてが緑色でした。85年に銀の車体に緑色のラインをまとった車両が登場しました。

 現在の車両は2016年に導入され、前面と乗り降りするドアに緑色がついています。車体にラインが入った車両は20年1月で運転を終えました。

山手線E235系統

車両はどこにあるの?

 山手線は1編成(1本の電車)を11の車両で運転し、50編成あります。山手線の車両は、大崎駅にある東京総合車両センター(東京都品川区)に収められます。

 東京総合車両センターは2階建てで、下が22線(1~22番線)、上は23線(31~53番線)まであります。ラッシュ時以外の時間帯や深夜は、ここに車両が置かれます。始発列車のほとんどが大崎駅から出発します。車両の検査や整備、清掃なども行われます。【篠口純子】

(2020年4月22日毎日小学生新聞「ニュース知りたいんジャー」より)

 


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