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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

昼間の空はどうして青いのか【天気のふしぎ】

なぜ日中の空は青いのでしょうか。それには太陽の光が関係してるといいます。

※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。

空が青く見えるのは太陽が照っている日中に限られます。このことから、「昼間の空はなぜ青いのか」という疑問は、太陽の光と関係があるということが分かります。

 太陽の光をプリズムに当ててみると、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫などに分かれます。光には波の性質があり、色ごとにその波の長さ(波長)が決まっています。赤や橙などは波長が長く、紫や藍などは波長が短い。

 ところで、大気中には酸素や窒素の分子、水蒸気、ホコリなどがありますよね。太陽の光は大気中を通るとき、それらにぶつかって、散乱します。つまり、でたらめに反射するのです。そして紫や青などの波長の短い光は、赤や橙などの波長の長い光よりも何倍も多く散乱します。

 つまり、昼間の空が青く見えるのは、波長の短い青色系の光が散乱し、大気中に青色系の光が散らばるからです。さらに散乱した青色系の光は、宇宙にもむかっていきます。ですから、人工衛星や宇宙船から見た地球は青く見えるのです。