横断歩道では手を上げる?上げない?安全に渡るための工夫とは

みなさんに質問です。信号機のない横断歩道を渡るとき、どちらの方法が良いと思いますか?

【1】車が通り過ぎるまで待つ
【2】手を上げて、車に向けて渡る合図をする

どちらも良さそうですが、正式な交通ルールは【2】です。

手を上げて横断するルールは、2021年4月に、警察庁が正しい交通ルールの説明をまとめている「交通の方法に関する教則」にのせられました。そこには『横断するときは、手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるようにしましょう』と書かれています。

実は「手を上げて渡る」という方法は、1972(昭和47)年に「交通の方法に関する教則」が作成されたときにも表記されていて、そのときは「手を上げて合図をし、車が止まったのを確かめてから横断する」と書かれていました。ところが、1978(昭和53)年には「手をあげて合図をする」という部分が削除され、横断歩道を渡るときは「車が通り過ぎるまで待つ」に変更されていたのです。

削除された理由は警察庁の方でもはっきりしないそうですが、「手を上げれば大丈夫だと思って渡ると、かえって危ない」という心配があったからだと考えられます。

43年ぶりに「手を上げて横断する」という表現が復活したのは、横断歩道での事故を減らすためです。横断歩道を渡る人がいる場合、車は一時停止しなければなりません。しかし実際には止まらない車も多く、体の小さな子どもだと運転手が気づかない可能性もあるため、とても危険です。

新しいルールでは、手を上げるだけではなく、車を運転する人と目を合わせるなどして「今から横断歩道を渡る」という意思を伝えることをすすめています。もちろん、車が来ていないか、止まったか、左右をよく確認してから渡ることが大切です。(編集部)