【ニュースがわかる2024年7月号】巻頭特集は「沸騰」する地球の未来

熟成肉が簡単に作れる“魔法の布”【起業家から君へ】

話を聞いたひと 跡部美樹雄(あとべ みきお)さん ミートエポック代表

週刊エコノミストで連載中の「挑戦者2021」。優れたアイデアや斬新なサービスで世の中を良くしようとする企業の取り組みを紹介しています。本サイトでは、誌面で紹介された「挑戦者」たちがどんな子どもだったのかを聞きました。

※「挑戦者2021」はエコノミストオンラインへhttps://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210720/se1/00m/020/060000c

 肉や魚を手軽に熟成させる「エイジングシート」という商品を開発しています。

 よく「肉や魚は腐る前がおいしい」と言いますが、これは時間がたつにつれて、肉や魚の自家酵素がたんぱく質をアミノ酸とアミノペプチドに分解する、つまり「うまみ」が増えるのが理由です。

 シートには、ある特殊な微生物(菌)を付着させています。この菌は、食品の腐敗の原因となる酸化を軽減させる働きを持っており、肉や魚に巻くだけで消費期限を延ばすことが可能になります。腐敗しづらくなることで、熟成の助けになるという仕組みです。また、単純に食品の長期保存にも役立ちます。

 これまで、食品を腐らせないという技術は、発酵食品だけのものでした。例えば魚であれば塩を振って干物にする、あるいはみそやこうじに漬けるといったことでしか実現できません。これらの作り方は、何らかの菌で腐敗の要因となる別の菌をブロックするというメカニズムで成り立っています。このブロックする菌が何であるかを突き止め、利用することで、刺し身など生鮮食品の状態でも腐らせない環境を作り出すことが可能になります。

こどもの頃はどんな性格でしたか?

 明るく活発な子でした。得意なことを見つけると夢中にそれだけをしていたのを思い出します。

こどもの頃の夢を教えてください。

 料理人

■こどもの頃によく読んでいた本があれば教えてください。

 あまり読書が得意では無くて、漫画ばかりでした。週刊少年ジャンプが大好きでしたね。

仕事をしていてよかったこと、大変だったことを教えてください。

 ひと言で達成感です。興味を持ったことには、難しくても直ぐに取り組んで行けば、必ず達成できる。そんな強い気持ちを持つことです。自分が想像できることは必ず達成できると思っています。大変だったことは、達成に向かっている途中に、商品作りがうまくいかなかった時、辛い時、やめてしまおうかな?諦めたら楽かな?と、ふと思ってしまいます。強い気持ちを持ち続けること、これが一番大変です。

■子どもたちにメッセージをお願いします。

 可能性は無限大です。みんなが見てきたことや聞いたこと、良いことも悪いことも全て自分の栄養です。その栄養をどのように自分の身体に上手に、時には無理矢理、血や肉に変えなければならないことがあると思います。出来ないことは自分の目の前には現れません。ぜひ、挑戦してみてください。

 その結果出来なかったら、それは今の自分では叶わなかっただけで、また時間をおいてチャレンジすれば良いのです。失敗も大切な栄養です。いろいろな栄養をたくさん採ってください!(聞き手=白鳥達哉・エコノミスト編集部)