話を聞いたひと 森健志郎さん SCHOO(スクー)社長
週刊エコノミストで連載中の「挑戦者2021」。優れたアイデアや斬新なサービスで世の中を良くしようとする企業の取り組みを紹介しています。本サイトでは、誌面で紹介された「挑戦者」たちがどんな子どもだったのかを聞きました。
※「挑戦者2021」はエコノミストオンラインへhttps://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210615/se1/00m/020/060000c
社会人向けの動画学習サービスを提供しています。英語力向上やプログラミングなどから一般教養まで、幅広い分野をインターネットのライブ配信“生放送”を通じて学ぶことができます。大学教授などの専門家や漫画家らその道のプロが講師となり、保存されている過去のライブ配信授業(1本1時間)は6500本以上。月額980円の会員になれば自由に視聴できます。
授業は講師が一方的に話すのではなく、チャット(メッセージを複数者がリアルタイムで送信)機能が付いているので、講師と視聴者、あるいは視聴者同士が双方向の会話をしながら授業を進めていくのが基本。登録会員数は累計で約61万人にのぼります。
授業は基本的に毎日、平日および土日の午後8~10時で、1時間に1コマずつ。大半のライブ配信授業は、実名登録をすれば無料で視聴できます。視聴者数は数百人規模の授業が大半ですが、多い授業では数千人にもなります。視聴者の年齢層は30~40代が最も多く、人気のある講座は商談術やブランド戦略入門といったビジネススキル関係です。
当社のサービスで重要なのは、同じ悩みを抱えていたり、同じことを学びたいと思っている人が、たくさんいることを実感できる点。一人で本を手に取ってみても、学び続けるモチベーションはなかなか保てません。仲間と一緒に学ぶことで、悩んでいるのは自分だけではないと仲間に肯定してもらえることが、すごく大事だと思っています。
Q こどもの頃はどんな性格でしたか?
A 明るく、うるさく、騒がしい子供だったと記憶しています。
Q こどもの頃の夢を教えてください
A 小学校の卒業文集には総理大臣になりたいと書いてありました。
Q こどもの頃によく読んでいた本があれば教えてください
A 母親の影響でたくさんの本を読みましたが、ずっと読んでいたのは三国志などの軍事ものや兵法ものです
Q 仕事をしていてよかったこと、大変だったことを教えてください。
A よかったことは、できることが増えること。自分自身の成長や、周りとのつながりが広がる中で、昔の自分にはできなかった何かに挑戦し続けられたり、そのチャンスが手に入ること。大変だったことは、時間がかかること。大きな仕事や大きな挑戦をすればするほど、10年20年という思っていた以上の時間がかかる。
子どもたちにメッセージをお願いします
A 自分のやりたいこと』に素直になってください。やりたいことは、我慢したり、自分の心に押しとどめ続けると、だんだんやりたいことに気付けなくなっていきます。それがどんなことでも、それをやりたいと思ったことこそが、あなたの個性。自分に嘘をつく癖をつけないで、たくさんのやりたいことを見つけていってくれると嬉しいです。(聞き手=和田肇・エコノミスト編集部)