2020年、生誕250年という大きな節目を迎え、おおがかりなCD全集が発売されたり、楽曲の人気投票が行われるなど、大いに盛り上がった楽聖ベートーヴェン。
その興奮はいまだ冷めやらず、今年もさまざまな本が出ている。
本書はベートーヴェンが実際どのような人生を歩んだのか、その「人間」としての側面に焦点を当てている。
遺書に手紙、日記など遺された多くのテキストを読みつつ、生きる苦悩をいかにして音楽の歓喜に昇華させたかを論じる。
(「週刊エコノミスト」21年7月20日号『話題の本』より)
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紹介した本はコチラ
タイトル:
人間ベートーヴェン
恋愛と病にみる不屈の精神
著者:石川栄作
出版社:平凡社
定価:990円
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著者プロフィール
石川栄作(いしかわ・えいさく)
1951年高知県生まれ。福岡大学人文学部独語学科卒業、九州大学大学院文学研究科(独文学専攻)修士課程修了。専門分野はドイツ中世文学とワーグナー。文学博士。78年四月より徳島大学にドイツ語教員として勤務、2017年3月に定年退職。名誉教授。18年4月より放送大学徳島学習センター所長を務め、現在に至る。主な著書に『「ニーベルンゲンの歌」を読む』『ジークフリート伝説』(以上、講談社学術文庫)、『トリスタン伝説とワーグナー』(平凡社新書)、訳書に『ニーベルンゲンの歌』前編・後編(ちくま文庫)、『ジークフリート伝説集』(編訳、同学社)などがある。