【ニュースがわかる2024年11月号】巻頭特集は世界が注目! アメリカ大統領選

「お金の不安のない人」が心がけているお金の遣い方とは

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 ”見栄っ張り”な人は浪費しやすい

「他人からよく思われたい」と人の目が気になったり、「他人より優位でありたい」と人と比較したりするのは、人間の性(さが)ですが、お金の遣い方において、まわりばかりを気にする“見栄っ張り”な人は浪費しやすく、貯金もたまらないでしょう。

 収入が少ないのに身の丈に合わない高価なブランドの服や時計、バックを身につけたり、いい車に乗ろうとしたり、つき合いで豪華な食事会に行ったりしてしまうのは、もしかしたら自分に自信がないか、自分を見失っているからかもしれません。

 また、世帯年収が600万円から1000万円の家庭は、意外に貯金が少ないといいます。「自分たちは上流階級」という意識があって、タワーマンションに住んだり、子どもを私立の学校に通わせたり、経済レベルが高い人とつき合ったり……と、日常の消費のすべてがワンランク上になりがちなのです。

 「心地よさ」を追求しよう

 お金の不安がない人は、人と張り合うためにお金を遣うことがありません。

 まわりがどうかではなく、あくまでも“自分の気持ち”や“心地よさ”が軸で、「私は、それは要らない」「私はこの程度がちょうどいい」と選びます。人からどう思われるかよりも、自分がいかに満足するかを優先するので、まわりに流されたり右往左往したりすることなく、心穏やかでいられるのです。

 何十億を稼ぐ一流の投資家やスポーツ選手が、意外に質素な暮らしをしているのは、見栄を張る必要がないこともありますが、余計なことに惑わされず、自分にとって心地いい環境で、自分のやりたいことに専念したいからでしょう。

 自分にとっての「心地よさ」を追求することが、誇り高い生き方にもつながるのです。

 “人との比較”は、振り回されるものではなく、成長するために利用しましょう。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。