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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

宿題をやり始めるまで時間がかかる子にはどうしたらいいの?

◆わが子に適切な勉強量は?

「では、うちの子にはどれくらいの量がベストなの?」と迷われる方も多いかと思います。子どもにとってベストの勉強量は、子どもに決めさせるのが一番です。例えば、

「毎日、漢字何個だったら覚えられそう?」
「計算の問題、いくつならやり切れる?」

とお子さんに聞いてみてください。もしもあまりに少ない量を子どもが答えてきて、親としては「うちの子、もう少しできるかも?」と感じるのなら、「〇〇ならもっとできると思うから、もうちょっとだけやってみない?」と前向きに伝えて、親子で納得できる妥協点を探ってみてもいいと思います。
 親としては「うちの子、漢字5つはいけるんじゃ……」と考えても、子どもが「1個がいい!」と主張するのなら、「漢字の書き取りは3つにする」といった具合にお互いに納得できるラインを探るのです。
 でも基本的には、子どもが決めた量を尊重したほうがうまくいきますよ。

◆極力少ない量から始めて

勉強の量を減らすことに不安を感じる親御さんもいるかと思います。親からしてみると「本当はもっと勉強してほしいんだけどなあ……」と内心思ってしまうかもしれません。

でも、今が「宿題すらなかなかやらない」「勉強しだすのに時間がかかる」という状況だとしたら、勉強のハードルは相当に低くしてあげたほうが得策です。具体的には、ゴールが見えやすいように短時間で終わる量まで減らし、心理的なハードルを下げてあげること。

最初は極力少ない量から始めて、小さな勉強習慣が身につけば十分です。ミニマムな勉強量がずっと続くわけではありません。勉強を日々の習慣に無理なく組み込めれば、徐々に量を増やすこともできます。

また、量を少なくする分、勉強の「質」については口出ししてもいいです。量よりも「覚えられたか」を重視して、学んだことがちゃんと定着するように促しましょう。

紹介した本はコチラ

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小学生の子がどんどん勉強するようになる
親のすごい声かけ

著者:葉一 出版社:SBクリエイティブ 定価:1540円

本書の目次

第1章 「勉強好きな子」「勉強しない子」、その境目は親の一言です
第2章 勉強好きな子にかわるスイッチは「ここ」にある
第3章 座学にこだわらない。生活の中に勉強のタネはたくさん!
第4章 小学生のつまずきポイントはこう回避しよう
第5章 この先ずっと自分から勉強する子でいるために

著者プロフィール

葉一(はいち)

1985年福岡県生まれ。東京学芸大学卒業後、営業職、個別指導塾の塾講師を経て独立。教育YouTuber。2児の父。
「塾に通えない子どもたちが、自宅で塾の授業を受けられる環境をつくりたい」という想いから、2012年6月、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」の運営を開始。授業動画はすべて無料で、小学3年生からの算数、中高生の主要教科を広くカバーしており、これを活用して自宅学習で志望校に合格する生徒が続出。子どものみならず、親世代、学校教員にまで認知を広める。 ◎親切、丁寧で頼りがいのあるキャラクターと簡潔明瞭な授業動画で人気を博し、チャンル登録者数は148万人、動画累計再生回数は4億回を超える。テレビも含めメディア出演も多数。 著書に『合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法』(KADOKAWA)、『自宅学習の強化書』(フォレスト出版)などがある。