【解答例】
バクテリアなどの微生物の働きによってうんちを分解して別の物質に変え、肥料や燃料などの使えるものをつくりだすトイレ。
【成蹊中学・高等学校/佐藤尚衛先生の解説】
これは「未来のトイレの案」を考える問題です。ヒトの体内での物質の流れや江戸時代のトイレの話をもとに答えを考えることで、うんちを循環物質として見つめ直すことができます。
この問題で重要なのは、地球上で物質が循環できるアイデアになっていることです。さらに、うんちの有効利用の方法も考えることができればバッチリ。解答の中には、「うんちとおしっこを2つのボタンで別々に回収し、家の中で分解するシステムをつくる」や、「直接うんちを堆肥場所に送って肥料にできるトイレ」など、実現できそうなおもしろい答えがたくさんありました。
中には「宇宙に捨てる」という解答もありましたが、それだと“宇宙ゴミ”となり、大きな問題になってしまいます。物質循環の意味をしっかり考えることが重要です。
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みなさんはどんな案を考えましたか? うんちは、見方を変えれば有効活用できる社会の循環物質です。自分が出したうんちがその後どうなるのか関心を持つことも、大切な学びにつながります。(編集部)
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