タイやインドネシアを中心にアジアで、11月下旬の豪雨による水害が相次ぎました。(「Newsがわかる2026年2月号」より)
死者・行方不明者は2000人以上に上り、住民の生活や地域経済に深刻な影響を及ぼしました。経済の損失は、タイやインドネシアだけでも計3兆円を上回る見通しです。タイ政府によると290万人以上が影響を受けたとされます。また、タイのメディアによると、被害はゴムやエビ養殖などのおもな産業にも広がりました。
被害が集中した南部の主要都市ハジャイでは、多くの観光客が足止めされるなどして、観光業への長期的な影響も心配されています。インドネシアでも大きな被害が出ました。現地の研究機関は、経済の損失が約6400億円に達するとの推計をまとめました。被災したスマトラ島は世界有数のパーム油の産地です。パーム油はヤシからとれる植物油で、チョコレートやマーガリンなどの食品、洗剤などの日用品に広く使われており、生産や出荷などへの影響が心配されています。
被害が広がった背景として、違法に森林を伐採した川の流域の土地がもろくなっていた可能性が指摘され、政府への批判も高まっています。


豪雨があったインドネシアの北スマトラ州で避難する住民ら=11月27日、ゲッティ/共同
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