アメリカ・ニューヨークの株式市場で1月27日、半導体大手企業であるエヌビディアの株価が大きく値下がりし、海外メディアによると過去最大となる約6000億ドル(約93兆円)の価値が1日で吹き飛びました。(「Newsがわかる2025年4月号」より)
中国企業のディープシークが安い費用でアメリカ企業並みに高性能の人工知能(AI)を開発し、エヌビディアの主力製品であるAI向け半導体の売れ行きが落ちるという不安が広がったためとみられます。
ディープシークのAIは2024年12月に公開されました。開発に2カ月で約560万ドル(約8億7000万円)しかかけていないのに、アメリカ企業であるオープンAIが開発した対話型生成AI「チャットGPT」の最新モデルなどに負けない性能を持つことが明らかになりました。アメリカの企業は生成AI開発に数億ドルをかけており、市場に衝撃が走りました。
アメリカ政府は、エヌビディアなどが生産する先端半導体を競争相手である中国に輸出することを禁じています。しかし、ディープシークは、こうした高性能・高価格の半導体を使わなくても、世界トップクラスのAIを開発できたことになります。
アメリカ・エヌビディア(下)と中国・ディープシークのロゴ=ロイター/共同
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エヌビディア株価 大幅値下がり
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