新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
その国の経済規模(経済活動がどれくらい盛んか)を測るものさしとして「国内総生産( GDP)」 がよく使われます。日本の GDP は、アメリカ、中国に次いで3番目の規模です。著しい経済成長を遂げた中国に2010年、追い抜かれました。
GDP は、国内で一定期間(普通は1年間)に生み出された付加価値の合計を指します。付加価値とは、企業などの生産活動によって、原材料や商品に付け加えられる価値のことです。
例えば、パン屋さんが150円で仕入れた国内産の小麦などを使ってパンを焼き、180円で売ったとすると、その差額の30円が付け加えられた価値(付加価値)になります。
GDP は内閣府が3か月ごとに「金額」「成長率」「年率換算」などの数値を公表します。成長率とは、前の3か月間(あるいは前年)と比べた増減の割合を指します。その増減の状況が1年間続いた場合にどのようになるかを示すのが、年率換算です。こうした増減を見ることで、経済が成長したか否かを判断できます 。
GDP は物価の変動を考慮しない「名目GDP」 と、物価の変動を考慮した「実質GDP」 があります。新聞やテレビなどでGDP の値が報じられる時は「実質」がよく使われます。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)
次回は9月17日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
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「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。