イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは1月15日、一時的な停戦で合意しました。(「Newsがわかる2025年3月号」より)
期間は1月19日からの42日間。2023年10月に始まった戦闘が止まるのは、同年11月24日〜12月1日の休戦以来、約1年ぶりです。
停戦交渉を仲介したカタールやアメリカの発表などによると、合意は3段階で構成され、「第1段階」で42日間の停戦を実施します。その開始後、16日目までにすべての戦闘を最終的に止める停戦やイスラエル軍の完全撤退を含む「第2段階」に向けた協議を始めます。この交渉が続く間は停戦は延長されます。「第3段階」では、ガザでの大規模な復興計画が開始されることになっています。
第1段階の停戦では、イスラエル軍はガザの人口密集地などから徐々に引き揚げ、対するハマスは残る人質約100人のうち女性や子ども、高齢者など33人の解放を始めました。イスラエルも捕らえているパレスチナ人数百人の釈放を始めました。
危機的状況のガザの人道面に関しては、1日あたりトラック600台分の支援物資を運び入れ、北部へ住民が帰るのも認めることになっています。

停戦合意のニュースに喜ぶパレスチナ人ら=ガザ中部デルバラーで1月15日、ロイター/共同
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