イタリアで開催された世界3大映画祭の一つ、第80回ベネチア国際映画祭の授賞式が9月9日夜(日本時間10日未明)開かれ、濱口竜介監督の「悪は存在しない」が最高賞・金獅子賞に次ぐ銀獅子賞(審査員大賞)に選ばれました。(「Newsがわかる2023年11月号」より)
濱口監督はカンヌとベルリンの両国際映画祭に加え、アメリカのアカデミー賞でも受賞しています。世界3大映画祭のコンペティション部門とアカデミー賞の全てで賞を獲得するのは、日本映画界では黒沢明監督以来2人目の快挙です。
ベネチア国際映画祭での日本関連の受賞は、2020年に映画「スパイの妻」で黒沢清監督が銀獅子賞(監督賞)を受賞して以来、3年ぶりです。今回受賞した「悪は存在しない」は、音楽家の石橋英子さんからライブパフォーマンス用の映像制作の依頼を受け、濱口監督が脚本を書き下ろした作品です。濱口監督は受賞後のスピーチで「この素晴らしい賞をいただけるとは、企画が始まった時には全く考えていなかった。発案者である石橋さんの音楽が、私を今まで体験したことがない仕事に導いてくれた」と話しました。
第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、記者会見を前に撮影に応じる濱口竜介監督(右)と主演の大美賀均さん=東京都千代田区で2023年9月12日
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第80回ベネチア国際映画祭
濱口監督作品が銀獅子賞受賞
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