みなさん、数独って聞いたことがありますか? 海外でも「SUDOKU」という日本語の名前で知られる人気の高いパズルです。世界に広まった日本のパズル文化を、知りたいんジャーと調べてみましょう。
タテ9マス、ヨコ9マス、計81個の正方形のマスの中に、1から9までの一の位(1ケタ)の数字をうめていくパズルです。
数字のうめ方には、ルールがあります。タテの列、ヨコの列、ともに1から9までの数を一つだけ使ってうめること。同じ数を2回使ってはいけません。また、大きなマスの内側にある太線で囲まれた9個の小さいマス(タテ3マス、ヨコ3マス)からなるブロックも、1から9までの数を一つだけ使ってうめます。ブロックの中も、同じ数を2回使ってはいけないのです。
あらかじめ、問題のマスの中には全部でだいたい20個から30個くらいの数字がヒントとして記されています。そのヒントを手がかりに、それぞれのマスにあてはまる数字を探していき、すべてのマスの中に数字をうめることができれば、パズルの完成です。
問題の中にあるヒントの数字を見て、ほかに数字をうめられるマスがないか探します。
ヒントの数字のあるところでは、タテの列も、ヨコの列も、同じブロックの中も、同じ数字を使ってうめられません。うめられないマスを確かめていくと、必ず一つの数字しか置けないマスが少なくとも一つは見つかるようになっています。
うまるマスが一つ増えると、そのマスのあるところと同じタテ、ヨコの列とブロックでは、やはり同じ数字を使うことはもうできません。そうやって別のマスにも数字を置いていき、タテの列、ヨコの列、ブロックの9マスのうち、八つのマスまで数字が決まると、空いているマスには9個のうち残された一つの数字しか入りません。
そういう手順をくり返すことで、すべてのマスに数字をうめられます。
このパズルを初めて日本に紹介した会社「ニコリ」の元社長、鍜治真起さん(2021年に69歳で亡くなりました)が「数字は独身に限る」というタイトルをつけたのが由来です。
独身というのは、ふつうは結婚していない人という意味で使われます。アメリカで英語の「ナンバープレース」と呼ばれていたパズルを見つけ、日本に紹介する時に、日本語の名前を考えました。1~9の1ケタの数字をうめていくので、「1ケタの数字かあ。一人? 独身……?」と連想し、「数字は独身に限る」とつけたのです。ちなみに、ナンバーは数、プレースは置くという意味です。
その後、パズルの名前にしては長いと感じられたため、ちぢめられて「数独」という呼び方になって定着していきました。ニコリがかかわっていない問題は数独とは呼べず、英語のままナンバープレースといわれています。

数独の名付け親で「ニコリ」元社長の鍜治真起さん
数独は言葉も計算も使わないパズルなので、ルールが分かれば国に関係なくだれでも楽しむことができます。
香港で裁判官をしていたニュージーランド人男性が日本で数独の本を買ってとりこになり、2004年にイギリスの有力新聞「タイムズ」に「Su Doku」として問題を投稿し掲載されました。それをきっかけに2005年にイギリスで大ブームが起き、アメリカ、カナダ、さらにヨーロッパ、アジア、アフリカ各国にも広まっていきました。
今では解答のスピードと正確さを競う世界数独選手権が毎年開かれ、毎回20~30か国から最大で300人近く参加します。2025年にはアメリカ東部ボストンで「SudokuCon」(数独の交流イベント)が開かれ、世界から約100人のファンが集まり、パズルの解き方や魅力について意見を交わしました。
数独は人気が高く、いろいろな新聞や雑誌で掲載されています。たくさんの本も出版されていて、ニコリがこれまでに出した数独の本は、なんと220冊以上もあります。
もともと紙のパズルに鉛筆で書き込んで楽しむものでしたが、近年はスマートフォンにも「数独」「sudoku」「ナンプレ」(ナンバープレースの略)などのタイトルでたくさんのアプリが生まれ、手軽にいつでも楽しむことができるようになりました。
ニコリの担当者が数独の解き方を紹介する講座やイベントが開かれ、直接疑問に答えてくれることもあります。
毎日小学生新聞でも、毎週月曜(一部地域は翌日)の4ページに掲載しているニコリのパズルのうち、第2月曜(同)は数独です。解けたら達成感を得られ、推理力、記憶力、集中力をきたえる頭の体操にもなるので、ぜひ楽しんでみてください。
(2026年4月8日毎日小学生新聞より)
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