一般ドライバーが自家用車に有料で客を乗せるライドシェアが4月、タクシーが不足する地域に限って条件付きで始まることになりました。全面的な解禁については議論が続けられ、6月をめどに政府が方針を決めます。アメリカや中国など海外では広くサービスが提供されていますが、国内では賛否があり、これからどうなっていくのか注目されています。(「Newsがわかる2024年5月号」より)
タクシー会社が地域・時間限定で
これまで一般ドライバーが自家用車で客を運ぶことは、「白タク」として道路運送法で原則禁止されていました。4月スタートのライドシェアは、タクシー会社が事業の一つとして配車や車両の管理、運送責任を担い、地域や時間帯を限って行います。
タクシーの配車アプリのデータを利用して、タクシーが不足する地域や時期、時間帯を特定して運行。都市部や観光地などが対象となる見込みで、国土交通省は3月13日、東京都、神奈川県、愛知県、京都府の一部地域で始めると発表しました。
国土交通省が2月に示した制度案などによると、運賃はタクシーと同じくらいで、出発地と到着地や運賃を出発前に決め、原則キャッシュレスで支払います。
