いよいよ来年の7月前半には、新しい紙幣が世の中に出回り始めます。実に20年ぶりとなる新紙幣ですが、日常生活では現金を使わないキャッシュレス化が進んでいます。お金のあり方も変わっている今、その役割など意外と知らないお金のこと、考えてみませんか。(「Newsがわかる2023年11月号」より)
紙幣を使う人は割と多い
現金の代わりに電子マネーやクレジットカードで支払うキャッシュレス化が進む一方で、世の中に出回る紙幣の量は、年々増え続けています。現在の紙幣になった2004年度と比べても2022年度は1.6倍になっています(下のグラフ)。
2022年のおおみそか、家庭や企業、銀行などで年を越した紙幣は、合計で125.1兆円にも上りました。
日本銀行「時系列統計データ検索サイト」より
なぜ紙幣を新しくするの?
20年くらいで紙幣を新しくするのは、“ニセモノ”が出回らないようにするためです。もし、多くのニセ札が流通したら、「自分の持っている紙幣もニセモノ?」と不安になります。こうした状況にならないために、新しい技術を用い簡単にまねされないようにしているのです。
新紙幣は、肖像画を変え、世界初の新偽造防止技術「3Dホログラム」や「高精細すき入れ(すかし)」を採用し、金額を数字で大きく表示したユニバーサルデザイン(※)になります。
※障害の有無や年齢などに関わらず、さまざまな人が利用しやすいよう初めからデザインすること
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