7月、九州を中心に全国で大変な大雨被害が相次ぎました。そういうニュースでよく聞くのが線状降水帯ということばです。大雨を降らせる積乱雲がたくさん連なった状態で、これが発生すると水害の危険が急に高まるため、警戒しなくてはなりません。(「Newsがわかる2023年9月号」より)
各地で非常にはげしい雨
梅雨前線が活発化した影響で、6月30日から7月にかけて、九州などで非常にはげしい雨が降りました。
7月1日に線状降水帯が発生した山口県では、用水路に落ちた車の中で男性が死亡するなどの被害がありました。3日には熊本県で線状降水帯が2回発生し、九州を中心に非常にはげしい雨が降りました。熊本県内で二つの川があふれ、橋がこわれて折れたりしました。
その後も九州、北陸で線状降水帯による大雨が相次ぎ、土砂災害や川のはんらんで亡くなる人が出ました。
線状降水帯が発生した熊本県内で大雨のためくずれ落ちた橋=7月3日、毎日新聞社ヘリから