
日本は年間800万トン以上のプラごみを排出し、1人が使い捨てる量は32キロでアメリカに次ぐ世界第2位です。
日本のプラごみは8割以上が有効利用されるといわれます。しかし、そのうち約6割は燃料として燃やされて二酸化炭素(CO2)を出すので、地球温暖化対策としては資源の有効利用ではないという指摘もあります。
さらに、日本は2021年に一部規制されるまで国内のプラごみの大部分を海外に資源として輸出していました。

ベルトコンベヤーで流れるプラごみからリサイクル対象外のごみを分別する作業員ら=福岡県北九州市で2020年10月16日

プラごみ削減のため日本では2020年7月、小売店にレジ袋の有料化が義務づけられました。プラごみのうちレジ袋が占める割合は数%とされますが、流通量は半減しました。
昨年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、スプーンやストローなどの使い捨てプラスチックを使う事業者に使用量の削減が義務づけられました。削減方法は事業者に任されましたが、資源を循環させて持続可能な社会を目指す取り組みです。
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