領土って何だろう【月刊Newsがわかる6月号】

日焼けをすると、どうして肌が黒くなるの? 【疑問氷解】

Q:日焼けをすると、どうして肌が黒くなるの?(富山県南砺市、小3)

色素で皮膚守るため 紫外線避ける対策を

   太陽光線の中には、目には見えませんが「紫外線」という光が含まれています。「日焼けして肌が黒くなるのは、実は紫外線から体を守ろうとする仕組みなのです」と話すのは、日焼け止め製品の開発に携わる化粧品会社、資生堂の岩下志織研究員です。

 肌に紫外線が当たると、肌の中にあるメラノサイトという細胞が活発に働き、表皮に「メラニン」という黒褐色の色素を作ります。このメラニンが紫外線を吸収し、紫外線が肌の奥、真皮に届くのを防ぐのです。紫外線をたくさん浴びたり長時間浴び続けたりすると、たくさんメラニンが作られて肌は黒くなっていきます。

 メラニンの発生は、皮膚細胞のDNAへのダメージを少なくするための仕組みです。ダメージを受けると、皮膚がんなどになる可能性もあります。ですから肌を黒くするメラニンは、肌や体を守るために、なくてはならないものなのです。

 メラニンは表皮の底の方から、時がたてば表面の方に上がっていきます。そして、肌の生まれ変わりとともに、あかとなってはがれ落ちます。肌が黒くなっても、ずっと黒いわけではありません。しかし、メラニンがたまりすぎれば、シミやそばかすとなって残ってしまいます。紫外線は、しわやたるみの原因にもなります。やはり、できる限り紫外線は避けたいものです。

 紫外線は一年の中で4月から9月が強く、正午ごろが最も日焼けしやすい時間帯です。くもりの日も、晴れの日の6割の紫外線が届きます。

 紫外線を防ぐ日焼け止めには、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤という2種類の防御成分が含まれます。紫外線吸収剤は、紫外線を肌の上で吸収して、害のない熱エネルギーに変えて放出します。紫外線散乱剤は、紫外線を反射させて肌に入らないようにします。

 日焼け止め以外にも帽子や日傘、サングラスで紫外線対策をすることも大切です。長袖シャツや長ズボンも有効です。

 日焼けでヒリヒリと痛い時は水などでしっかり冷やし、ほてりを感じるなら日焼け後用の化粧水で手入れをします。治まったら化粧水や乳液などで水分や油分を補給することも大事です。日焼けをすると体の免疫機能が落ちて、疲れやすくなります。しっかり寝て、ゆっくり休むことも忘れないでください。

「紫外線対策を何もしないでいると、翌日の疲れ具合や筋肉痛にも影響が出ます」と岩下さん。「肌のためだけではなく、スポーツなどで次の日のパフォーマンスを維持するためにも、日焼け止めなどの紫外線対策をおすすめします」と語ります。

(井上梢)(毎日小学生新聞2024年6月17日掲載)

日傘で夏の日差しを避けながら歩く外国人観光客ら=広島市中区の平和記念公園で2025年6月27日、佐藤賢二郎撮影

★「疑問氷解」は毎日小学生新聞で月曜日(第1月曜日を除く)に連載中!      

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