本誌巻頭特集では、世界を変える発明について、その歴史を学び、発明家のお話もうかがいましたね。ここでは発明力の鍛え方や、発明がもたらす結果についてシーマ先生と一緒に考えてみましょう。
Bさん:中学生発明家ってすごいよね~。僕も発明家になりたいな。あったらいいなと思うのは、姿を隠すための呪文とか動物と話ができる指輪とか……
Cさん:それって忍者や魔法使いの世界!? だけど昔の人が見たらスマホも電気も魔法だよね。だから、いつかは猫と話せるマシンも作れるかもしれないね
Aさん:貼ってはがせる付せんは、強力なのりを作るはずの失敗作が始まりなんだって。失敗から予想外の新しいものが生まれることもあるから発明って楽しそう!!
シーマ先生:そうだね、うまくいかなかったことを失敗とはとらえないマインドセットが大事だね。先生は宇宙空間での発電方法や火星で暮らすには何が必要かを考えてみたいな。新しいものが誕生した時は、その先の結果も想像する必要があるよね。例えばプラスチックが発明されて便利になったけれど、環境問題を引き起こすものとして問題にもなっているよね。みんなはどう思う?
Cさん:う~ん、ファストフードのストローも紙製になったし、プラスチックは使わないようにするのがいいのかな。全部減らすのは難しいよね
Bさん:それなら環境に優しいプラスチックを発明すればいいんじゃない? 魚が消化できるとか、一定の時間が過ぎると肥料に変身するとか……
Aさん:そうだよね。そのアイデアをどう実現するかだよね。そのための仕組みを考えられたら、それもすごい発明になるね!!
シーマ先生からのひとこと:いいところに気づいたね! 発明自体にいい発明、悪い発明というものはなく、使い方によって良くも悪くもなるんだ。問題が出てきた時にどう対応するかは、それを使う私たちが考えないといけないね。いろいろなアイデアや失敗はすべて発明の種になる。日々の小さな工夫や改善も立派な発明だよ。ものごとをよく観察すること、多角的に考えることで発明力を鍛えようね。
取材協力:日能研 イラスト:しばざきとしえ