Woodを使ってGoodな未来へ【月刊Newsがわかる5月号】

船もITも学べる!? 広島商船高専のすごい教育

 広島商船高等専門学校は、瀬戸内海の離島・大崎上島に位置し、海と山に囲まれた豊かな自然環境の中に校舎を構えています。明治31年に船員養成学校として始まった本校は、国立の高校時代を経て、昭和46年に今の「高等専門学校」になりました。明治から令和へと120年以上の伝統を守りつつ、常に最先端技術を追求する教育を実践しています。2025年度には「学び」の再編成を行い、総合科学科と商船学科の2学科体制になりました。

情報技術で未来の「ものづくり」・「社会システム」を支えるエンジニアを育成

 近年、情報技術を応用した機器・生産工程の自動化や社会システムの高度化が実現されてきていますが、人材が圧倒的に不足しています。総合科学科は、この最先端のディジタル社会で活躍できる人材を育成します。1年次で工学・ビジネス・情報の基礎を幅広く学び、2年次に「電子情報システム系」「流通情報マネジメント系」に分かれます。

電子情報システム系では、ものづくりに必要な機械、回路、制御、設計の4分野を学習して、機器の製造・開発・管理やそれに必要な情報システムの開発・管理に携わるエンジニアを育成します。黒線上をトレースして走るロボットを作成して出来を競うなど、さながらロボコンのような実習が人気です。

流通情報マネジメント系では、情報に加えて流通、物流、ビジネスを学び、情報技術を応用した新たなビジネスや社会の仕組みの創出や、その実現に必要な情報システムの開発・管理に携わるエンジニアを育成します。ゲームの開発を行う実習や、ドローンの自動運転プログラムを組む(組んでテスト飛行もする)実習が人気です。

情報技術で未来の海事を担う海技士を育成

 商船学科では、船舶の運航や管理に関わる知識と技術を身につけ、世界の海で活躍できる海事技術者を育てています。航海コースでは船舶の運航技術や港湾管理について、機関コースでは航海中の船舶エンジンの安全運転、維持管理について学習します。練習船広島丸での航海実習や海上安全訓練など、大変だけどやりがいのある実習がたくさんあります。 

また、船舶運航の自動化が進み、コンピュータ制御が欠かせない現在、情報技術をもつ海技士育成のため、情報系科目を強化した教育を行っています。例えば、全国10校以上の情報システム系および商船系の高専生と海事関連業界関係者の合同で行うサイバーセキュリティ演習では、運航している船の上で、サイバー攻撃と、その攻撃に対応する演習を実施しています。運航中の船舶を用いた実戦形式の演習は、日本では本校のみです。

 学生は勉学だけでなく、課外活動も積極的に行っています。漕艇部は第60回全国商船高等専門学校漕艇大会で2年連続の2冠を達成、剣道部、陸上部などは地区大会を優勝し、全国大会出場を果たしています。文化系クラブでもロボコン(※1)やプロコン(※2)で毎年のように賞を受賞しています。学生有志が地域の農家と協力して大崎上島で採れた規格外ミカンを使ったお菓子(オランジェット)を開発、知財ビジネスアイデア学生コンテストで審査委員特別賞を受賞するなど、学生一人一人が思い思いに挑戦しており、教職員は全力でサポートしています。

※1高専ロボコン ※2プログラミングコンテスト

学生有志が地域の農家と協力して作ったお菓子(オランジェット)

オランジェットを配布中の学生

広島商船高専までのアクセス

1:港までの交通

●広島空港 ──(乗合タクシー:25分)──▶ 竹原港
●広島駅(南口) (23番バスのりば) ──(高速バスかぐや姫号:70分)──▶ 竹原港
●JR呉線 竹原駅(芸陽バスまたはタクシー:10分)──▶ 竹原港 
●JR呉線 安芸津駅(徒歩5分)──▶ 安芸津港
●お車(河内IC) ──(20分)──▶ 竹原港

2:本島への交通(フェリー)

●竹原港発(25〜30分)▶ 白水港 または 垂水港 着
●安芸津港発(30分)▶ 大西港 着

 3:本校まで

垂水港からは徒歩50分又はタクシー9分、白水港からは徒歩30分又はタクシー5分、大西港からは徒歩60分又はタクシー20分。