使い捨てプラスチックなどの削減を目指す新しい法律「プラスチック資源循環促進法(プラ新法)」が4月1日に施行(使い始めること)されます。レジ袋有料化のように、大量に生産・消費・廃棄せず、環境負荷を減らす持続可能な経済を実現するための法律です。今後の生活にどうかかわってくるのでしょうか。(ニュースがわかる2022年3月号より)
新たな法律をつくったわけ
海へと流れ出し、世界各地の生態系に深刻な影響を与えているプラごみ。プラ新法ができた背景には、環境問題への対応に加え、汚れたプラごみの輸出入をめぐる国際的な規制が強まり、国内での処分が求められていることがあります。
日本政府は使い捨てプラごみの排出量を2030年までに25%削減し、2035年までに使用済みプラスチックを100%有効利用する目標を掲げています。今までリサイクルの対象は一部のプラ製品に限られていましたが、プラ新法は製造からリサイクルまで、全体の資源の循環をうながすものです。