石破茂首相(当時)は2024年11月、中国の習近平国家主席と初めて会談しました。2人は会談で、「意見の違いがあっても協力し、共通の利益を追求する」という考え方を推し進めることを確認しました。両国はこれを「戦略的互恵関係」と呼んでいます。そのうえで「建設的で安定した環境を築いていこう」との方針で一致しました。
両国は1972年の国交正常化以来、特に経済の分野で結びつきを深めてきました。日本にとって中国は最大の貿易相手国、中国にとっても日本はアメリカに次ぐ2番目の貿易相手国という「切っても切れない」関係です。
一方で、政治の分野ではしばしば摩擦が起きてきました。尖閣諸島周辺で中国公船(政府の船)が日本の領海に繰り返し侵入するなど,中国軍の動きが絶えず緊張をもたらしています。 東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出をめぐる問題もありました。中国が処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の輸入を停止したことで、両国は冷めた関係になっていました。
こうした政治の対立は双方の国民の感情に反映します。過去には、中国で反日運動が高まり、中国に進出した日本の商店や工場が襲われる被害が広がったこともありました。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
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