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機能性表示食品とは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 「おなかの調子を整える」「血圧を下げる」などと、健康増進に役立つことをうたう健康食品やサプリメントが市販されている。このうち、国が定めた基準に従って、食品の機能が表示されているものを保健機能食品といい、栄養機能食品特定保健用食品(トクホ)機能性表示食品の3種類がある。

  トクホの制度は1991年にスタートした。国が個別の製品ごとに有効性と安全性を審査し、許可している。事業者による申請には、科学的根拠を示すためのヒトでの試験が求められる。商品表示の表現方法も国が精査している。

 「規制が厳しすぎる」との声もあり、国は規制緩和の一環として、機能性表示食品の制度を2015年に導入した。国への届け出の際には、機能性や安全性の科学的根拠として論文などを提出するが、審査はない。科学的根拠にヒトでの試験は必須ではなく、既存の研究をまとめた文献調査でも可能で、トクホより規制が緩い。

安全性が置き去りに

 機能性表示食品の届出件数は、約7000件(2024年3月末時点)に伸びている。一方で、安全性が置き去りになるという懸念は当初から出ていた。

 2024年3月、コレステロール値を下げるとうたう機能性表示食品を摂取した人に、腎機能障害などの健康被害が出ていることが相次いで発覚した。再発防止策として国は、医師の診断による健康被害を事業者を確認した場合、製品との因果関係が不明でも、速やかに行政に報告することを事業者に義務づけるなど、 一定の規制強化を図った。

   「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より

 **毎週水曜日、金曜日に配信予定**


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

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https://www.newskentei.jp/question.php