新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
政府はデジタル庁を中心に行政手続きの デジタル化を進めている。その鍵とされるのが「マイナンバーカード(マイナカード)」だ。
普及のため、政府は従来の健康保険証を2024年12月で廃止(新規発行停止)し、マイナカードと一体化したマイナ保険証に切り替えた。マイナカードの保有率は77%で、うち8割が マイナ保険証の利用登録を済ませた(2024年末時点)。ただ実際の利用は進まず、2024年12月の利用率は25%にとどまる。病院などでのトラブルや情報管理への不安が原因で、利用管理の解除申請も、受付開始 (2024年10月下旬)から約2カ月間で4万件超に上った。
政府は「治療や服薬の履歴を医療機関や薬局間で共有でき、適切な医療を提供できる」などと利点を強調する。しかし、医療機関の約7割がカード情報の文字化けや無効表示などのトラブルを経験。利用登録時に誤って他人の情報がひもづけられるミスが全国で相次ぎ、利用者の不信感を高めた。また保険証廃止など政府の一方的な決定に批判が集まり、廃止後も保険証に代わる資格取得書を使い続けられるよう軌道修正された。このため、それで十分という人も多いようだ。
マイナカード自体、身分証として常に携行する人は約50%にとどまる。2025年3月には 運転免許証と一体化したマイナ免許証の運用も始まるが、従来の免許証も引き続き発行され、利用者が選択できる。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
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