平和の番人 国連の80年【月刊ニュースがわかる4月号】

曲がり角の自由貿易  「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 現在の自由貿易体制は、第二次世界大戦後の国際協調によって築かれた。戦前に各国が保護主義に走ったことが大戦の引き金になったとの反省からだ。

 東西冷戦の終結が1989年に宣言されると、経済のグローバル化が急速に進み、日米欧の企業が中国やロシアなどに進出して「国際分業体制」を構築。新興国や途上国では雇用や 所得が増え、各国の消費者は物を安く買えるようになった。

 戦後の世界はこうした体制の下、互いの産業を支えながら発展してきた経緯がある。しかし、米国と中国の対立激化や、ロシアによるウクライナ侵攻によって、曲がり角を迎えている。

 自由貿易推進の旗振り役だった西側先進国が、中国など特定の国への経済的な依存度を下げる動きを強めているほか、ロシアに科したさまざまな経済制裁によって、エネルギー資源などの国際的な供給網が混乱しているためだ。一部の国では、自国で必要な物資が不足しないよう、輸出を制限するといった 保護主義的な動きも見られており、国同士の新たな対立を招きかねない状況だ。

(2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)

 次回は2月19日に配信予定です。


 書影をクリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします


ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php