新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
重要な情報は信頼できる相手としか共有しないものだ。安全保障や産業競争力に直結する技術であればなおさらだろう。政府が導入を目指すセキュリティークリアランス(SC)は、機密情報を扱うのにふさわしい人物かどうかを国が審査し、問題がなければ資格を与える制度だ。
技術革新が進み、次世代通信や宇宙開発、サイバーセキュリティといった民生分野でも軍事などに活用できる技術が増えている。安全保障上重要な情報の流出を防ぐには、情報にアクセスできる人材を限定するのが有効だ。
G7で唯一SCの制度がないのが日本だ。 資格がなければ 海外で政府が行う入札や企業間の共同研究開発に参加できず、情報すら得られないケースがあるという。このため経済界などから「事業展開に不可欠」との声が出ていた。
政府は有識者会議で議論を進め、資格審査の仕組みや情報を漏らした場合の罰則など制度案を固めた(2024年1月)。審査では、家族の国籍から収入・借金などの経済状況、飲酒の節度や薬物依存、犯罪歴、精神疾患などの病歴まで確認する。調査を一元的に行う政府機関を新設する方針だ。扱う情報に応じて資格も区分けし、機密度が高いほど審査も厳しくなる。
(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)
次回は1月29日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
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