世界の高齢化が進み、このまま対策を取らなければ認知症の患者は2050年までに世界で1億5300万人に上るとみられています。そのような悩みに対し、薬を使わずに効果を上げている日本の発明品があります。アザラシ型ロボット「パロ」です。(「Newsがわかる2024年10月号」より)
かわいがることで心が安らぐ
パロはキューンと鳴き声を上げながらヒレや首を動かす「カワイイ」のかたまりです。だき上げると、パタパタする動きが人の体に伝わり、まるでペットをだいているような温かい気持ちになれます。パロは使う人に合わせて行動を変えるロボットなので、新しい名前をつけてよびながらかわいがると、学習して反応するようになります。