推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

デジタル課税とは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 社会全体で急速に進む「デジタル化」を踏まえ、経済分野でもさまざまな新ルールが策定されている。

 例えば2021年には、国境を越えて事業を展開する「多国籍企業」に対して適切に課税する新たな国際ルールに、130以上の国・地域を合意した。巨大IT企業など全世界で一定の売上高がある多国籍企業に対して、「デジタル課税」を導入すること▽国によって異なる法人税の税率に、世界共通の目安 (最低税率15%)を設けること――の2本柱からなる。

 デジタル課税は2025年中の発効を目指しており、最低税率は各国が法改正によって順次導入する(日本は2024年度以降、段階的に導入予定)。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)の動向は?

 世界の中央銀行が発行や研究を進める「デジタル通貨*」の共通ルールも2021年、主要7カ国(G7)の主導でまとまった。CBDCをめぐっては、バハマやカンボジアのように既に発行済みの国もある 一方、G7の中央銀行などは技術的な課題や安全性の研究を共同で進めている段階で、将来的に発行するか否かは国・地域によって立場が異なっている。

 ちなみに日本銀行は、現時点で発行する計画はないとしているものの、将来的なニーズを備えるため2021年から「デジタル円」の実証実験を始め、2023年4月からは民間企業とともに検証を実施している。

デジタル通貨……インターネットなどで取り引きされる電子通貨をまとめた呼び方。紙幣や硬貨より手軽に支払いできるのが利点だ。国の法定通貨を電子化した中央銀行デジタル通貨(CBDC)のほか、広い意味では、ビットコインに代表される仮想通貨(暗号資産)や、Suicaなど民間企業の電子マネーも含まれる。

(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)

次回は1月15日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php