推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

人間関係を良好に保つ秘訣は「3割増し」の”ほめ”と”感謝”にあり!

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 ほめ言葉から起こるポジティブの連鎖

 人間関係でいちばん強いつながりは、「認めてくれる関係」だといいます。「なにかしてくれる」とか「地縁血縁がある」とかではなく、「あなたのことを認めているよ」と尊重してくれる相手はかけがえのない存在。安心と生きる力を与えてくれるのです。”ほめ言葉”と、”感謝の言葉”は、人を認めて、受け入れる象徴的な言葉といってもいいでしょう。

 私もほめ言葉をもらって成長してきたようなもの。幼いころに子守のおばあさんが「あんたは本の読み方が速い! こんな子はいないよ」とほめてくれたこと、新聞社を退職するときに編集長が「あなたならどこに行っても大丈夫」と太鼓判を押してくれたことなど、ずっと心の奥に残って、私を励まし続けてくれたのです。

 ほめられると、だれだって嬉しいもの。「声がいいですね」「眼鏡が似合いますね」「発想が面白い」「みんなにやさしい」など小さなことでもほめてくれると、「そんなところも見ていてくれたんだ!」と感動。自分も相手を認めよう、なにかしてあげようと、ポジティブなエネルギーの連鎖が起こります。

  まずは“3Sほめ” から始めてみよう

 私が人間関係でいちばん心がけている習慣も、”ほめ”と”感謝”。「ほめてあげよう」と気負わなくても、いいなと思ったときに「すてき」「すごい」「すばらしい」と”3Sほめ”をアレンジして伝えるだけでも、お互い笑顔になれるものです。

「ありがとう」という感謝の言葉はいくら言っても言いすぎることはありません。「メールの返信ありがとう」「教えてくれてありがとう」「いつもありがとう」など、あたりまえのことでいいのです。人間は放っておくと、悪いところばかりに目が向きがち。

 思っていても口に出さないのは、相手にとっては思っていないことと同じです。3割増しぐらいの気持ちで”ほめ”と”感謝”を口にする習慣は、人のいいところに目を向ける習慣になり、自分の心の健康を保ってくれる効果があるのです。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。