人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。
賢いお金の遣い方をしている人は、普段は節約していても、大切な人たちへの出費は惜しみません。とくに両親や祖父母、きょうだい、パートナー、友人など、いちばん身近にいて、お世話になっている人たちは、利害関係を超えた自分の”応援団”。日ごろの感謝もこめて相手が喜んでくれることに気持ちよくお金を遣っているのです。
身近な人たちを大切にしていれば、さまざまな面で支えになってくれます。苦しい状況に立たされたときも、寄り添ってくれる人がいるだけで心強いものです。
だれのためにお金を遣うかは、とても重要。ときどき見かけるのが、本来、大事にするべき人を大事にせず、仕事の付き合い、遊びの恋愛などに膨大なお金をかけている人。いずれ「金の切れ目が縁の切れ目」で、見向きもされなくなるでしょう。
「お金持ちになったら、親に温泉旅行でもプレゼントしよう」なんて言う人もいますが、賢明な人はお金をかけなくても度々、工夫してプレゼントするのが大好きです。
ギフトの本質は、ものではなく「あなたに喜んでほしい」「感謝しています」といった気持ちを送るもの。1万円のギフトでも、1000円のギフトでも喜びは1回。喜びの大きさがものすごく違うわけではありません。
近しい人にお金を遣うときは、”値段”より”頻度”が重要。大きなものを数年に1回より、小さなものでもちょこちょこしたほうが、大切な気持ちは伝わるはずです。
妻に年1回大きな花束を贈るなら、季節ごとに感謝の言葉を添えて小さな花束を。友人への誕生日プレゼントが儀礼的になっているなら、相手が好きなものを見つけたとき、旅のお土産があったときなど、思いついたときに贈るといいでしょう。ギフトも見返りを期待しないことが大事、お返しがなくてもいい範囲で贈りましょう。
人のために遣うお金は、なにかしら自分にはね返ってきます。自分の心にも「大切な人がいる」とインプットされて、さらに幸せになる効果もあるのです。
お金の不安がなくなる小さな習慣
この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。