「新幹線のお医者さん」と呼ばれるドクターイエロー。どんな仕事をするの?

ドクターイエローは名前の通り鮮やかな黄色の車両で、電車好きに大人気の新幹線。お客ではなくさまざまな測定用の機器をのせ、時速270キロメートルで走りながら電気設備や線路の状況を「健康診断」する、検査専用の車両です。正式な名前は「新幹線電気軌道総合試験車」といいます。

■ドクターイエローはこんな仕事をしている!

新幹線は1車両で40トンもの重さがあり、多い日には上り下りで400本以上も走るため、線路は少しずつゆがんできます。そこで、線路などに異常がないかどうかを早く見つけて直すために、ドクターイエローが走っていろいろなデータを集めているのです。すぐにでも直した方がいい部分があると、ドクターイエローから指令室に連絡がいき、その日の夜に直します。「健康診断」の結果、いつ、どこで、どのような治療をするか決めて対応するので「新幹線のお医者さん」と呼ばれているのです。新幹線を安全に走らせるためになくてはならない存在なのですね。ドクターイエローには、運転士のほか、電気設備や線路を検査する技術者たちが乗っています。

■ドクターイエローは、どこを走っている?

ドクターイエローは東海道新幹線と山陽新幹線の全区間(東京から博多の約1100キロメートル)を2日間かけて往復しています。検査のペースはだいたい10日に一度。主要な駅で停車しながら東京と博多を往復する「のぞみダイヤ」で1カ月に3回、すべての新幹線の駅に停まりながら往復する「こだまダイヤ」で2カ月に1回走行しています。お客を乗せる新幹線ではないので、運行日も時刻も公開されておらず、時刻表にはのっていません。

■ドクターイエローは、なぜ黄色なの?

車両が黄色なのは、もともと夜に作業を行うことが多い保守点検用車両は、目立つように黄色にすることが多いから。普通の新幹線と形が似ているので、お客さんが間違って乗らないように、わざと目立つ色にしているという意味もあるそうです。

ドクターイエローには、「見ると幸せになれる」といううわさもあります。それは、見られたらラッキーというくらい、実際になかなか見られない新幹線だからでしょう。どこで出会えるか、探してみるのも楽しいですね。(編集部)