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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

雨量を表す「ミリ」は「ミリリットル」?「ミリグラム」? 【天気のふしぎ】

「明日は10ミリ前後の雨が降るでしょう」と、天気予報でよく耳にする雨の量などを表す「ミリ」。この雨量を表す「ミリ」「ml(ミリリットル)」なのか、それとも「mg(ミリグラム)」なのか、正解はどちらでしょうか。くわしくみてみましょう。

※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。

 実は「ml(ミリリットル)」でも「mg(ミリグラム)」でもなく、正解は「mm(ミリメートル)」です。

ミリリットル、あるいはミリグラムのことだと思っている人は決して少なく、大学生を対象にした、あるアンケート調査(1996~99年)によれば、農学部・理学部では20%が、文系学部では30~40%がミリリットルと答えたそうです。

 雨量の「量」の字のイメージから、「容量」と勘違いした人が多かったと思いますが、「雨量が10ミリ」であれば、それは「10ミリメートル」のことなのです。

 雨量は降った雨が地面にしみ込んだり、よそへ流れたりせずに、「溜まる深さ」のことです。
 コップやバケツや洗面器など、雨が漏れず、こぼれないもので測った雨の深さが「雨量」です。容器の大きさには関係なく、コップで測ってもバケツで測っても、同じ雨なら、雨が溜まる深さは同じなのです。

 10ミリメートル、100ミリメートルなどと「メートル」をつけると長くなってしまうので、ふつうはメートルを略していますが、雨量のミリは、正しくは「メートル」です。おぼえておきましょう。