推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

定年後もお金を増やすために実践してほしいたった1つのこと

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 お金を増やす確実な方法は「働くこと」

 お金をふやす、もっとも確実で効果的な方法は「節約」でも「投資」でもなく「働くこと」です。

 話題になった「老後2000万円問題」も、働くことで解決できます。収入がまったくなくなれば、お金はでていくだけ。定年後も再雇用やアルバイト、企業など、なんらかの形で働き続ければ、不足分を補えます。

 万が一、働けない場合でも、年金や保険、社会保障、行政、人間関係などを駆使すれば、なんとかなる仕組みになっているのですから、不安がることはないのです。

 私はこれまで本や講演で「60歳で月10万円、ソロで稼げる自分になっておこう」と提案してきました。これは若い人も同じ。つまり「なにかいい仕事ないかな」ではなく、「なにか自分で仕事をつくろう」とする”ソロの力”をもつことです。

 なにかを売る、作る、教える、心や体のケアをする、生活のサポートをするなど、いまの仕事の延長線上にある仕事でも、昔からやりたかった仕事でもかまいません。

 1日5000円以上、20日働くことをイメージしてみるといいでしょう。

 ”ソロ”で働いた経験のない人は「私にはそんな能力はないからムリ」といいますが、時間さえ味方につければ、だれでも可能なことなのです。

  60歳以上の人でも遅くはない

 50職種以上の仕事をして実感するのは、たいていの仕事は3年やればプロ、5年もやればベテラン扱いされ、10年やり続ければ、人に教えられるレベルになるということ。自分にできそうなことを副業や週末起業などで試してみるといいでしょう。

 自然に「自分ができること・できないこと」「人からよろこばれること」がわかって伸ばしていけます。職種によっては60歳、70歳からでも遅くはありません。

 元気だから働くのではなく、働くから元気でいられる。働くことはただお金だけの問題ではなく、自己実現や生きがい、幸福感など計り知れない恩恵があるのです。働けることは「最大の資産」。有効な投資をして、資産価値を高めましょう。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。