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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

国花や国鳥など「国〇〇」って?

世界には、その国を代表するものとして国民から最も親しまれている花や鳥があり、国花(こっか)、国鳥(こくちょう)などと言われます。

日本の国花はサクラとキクです。硬貨やお札の図柄に使われたり、皇室やパスポートはキクの花の紋章が使われています。例えばイギリスはバラ、オランダはチューリップ、ウクライナの国花であるヒマワリは、ロシアの国花でもあります。同じように国のシンボルとされる国鳥は、日本はキジ。アメリカはハクトウワシ、フランスはニワトリ、ニュージーランドは丸い体型と長いくちばしが特徴のキーウィです。

ほかにも、日本の国蝶(こくちょう)はオオムラサキ、国技(こくぎ)は相撲、さらに日本鉱物科学会が選んだ国石は翡翠(ヒスイ)、日本醸造学会が選んだ麹菌(こうじきん)という国菌(こっきん)もあります。麹菌は世界中で日本にしか存在しない国を代表する菌で、しょう油やみそ、酢、日本酒など、日本由来の調味料や発酵食品の多くに使われていて、和食を支えるとても大切な微生物です。

このように、いろいろな「国〇〇」があります。世界的に見ると、国が正式に定めている場合もあれば、国民投票で決めたもの、長い歴史の中で国民の間で認められるようになったものなど、誰がどのように決めたかはさまざまです。特に決まっていない場合や、日本の国花のように複数ある、という場合もあります。世界にどんな「国〇〇」があるか、調べてみるとおもしろい発見がありそうです。(編集部)※写真はマレーシアの国鳥・サイチョウ