推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

貯金を計画的に行う「臨時出費」の考え方

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 支出の内容は3つに分類できる

「節約しているのに、いつもお金が足りなくなる」「ある程度、貯めてもまた出ていく」など、貯金ができない人の原因のひとつが、イレギュラーに必要となる支出。足りないと本来、嬉しいはずの買い物や祝いごとも気持ちよく出せないこともあります。

 ここで”支出”の内容を3つに分けて、整理してみましょう。


*「固定費」・・・家賃、住宅ローン返済、保険料、通信費、お稽古事、月会費など

*「変動費」・・・食費、交際費、日用雑貨品、衣服費、レジャー費、タクシー代など

*「臨時出費」・・・お祝い・香典、車検代、家や車の修理代、年払いの税金など


「固定費」は決まって出ていくお金。貯金をしようとするなら、ときどき見直すことで”オート節約”になり、効果も大きいでしょう。

「変動費」は、毎月支出はあるが、変動するお金。ガマンをして節約するのではなく、知恵と工夫で楽しみながらムダを省くことが、節約を続けていくコツです。

  臨時出費のお金は家計と切り離して確保しておく

 カギとなるのが「臨時出費」の考え方です。多くの人は「臨時出費」を月の家計のなかで支払っているから、「今月はお金が足りない!」ということに。賢くやりくりができる人は、「臨時出費」も想定内。月の家計とは切り離して確保しているのです。

 起こりそうな出費を洗い出して、少し余裕をもたせた額を確保しておくと、いざというとき、慌てることもありません。預貯金、もしくはボーナスなどから工面して、一定額もっているだけで、日ごろの不安も軽減されるでしょう。

 私は上京して経済的に余裕がなかったときも、「高齢の親になにかあったとき、すぐに飛行機で駆け付けられるように」と10万円だけは手をつけずにいました。万が一のお金を確保することも、自分の人生への責任だと思うのです。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。