【ニュースがわかる2024年12月号】今年もやります!2024年 重大ニュース

将来の不安を減らすために大切な「稼ぐ経験」とは

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 ”ソロ”で稼ぐ習慣を身につけよう

 将来の不安があるかどうかは、自分で稼いだ経験があるかによるところが大きいのではないかと思います。ここでいう「自分で稼ぐ」とは、組織に雇われることではなく、”ソロ”で商売をすること。それがないと、「会社を辞めたら、セカンドチャンスがない」「定年退職したらどこも雇ってくれない」など不安になりやすいはずです。

 会社に雇われてボーナスも退職金もある働き方が主流になったのは、戦後のこと。半世紀ほど前は、農業や個人商店、行商なども多く、個人間のお金のやり取りがあたりまえ。いまも発展途上国の観光地に行くと、子どもでも物売りや荷物運び車の窓磨きなど商売をしているし、私の通っていた台湾の大学の学生たちも、株や外貨取引、屋台経営などお金儲けをあれこれ試していました。

 そんな”ソロ”で稼ぐ習慣のある人たちは、仕事がなくなってもさほど不安にならず、なにかしら別の食い扶持を見つけて生きていけるものです。

  まずは副業から小さく試してみよう

 かくいう私も、30代前半で長く務めた会社を辞めたときは、「来月から定期収入が入ってこない」と考えると、恐ろしくて、夜、不安で目覚めることもありました。

 半年ほど着付け教室に通って。お客様に着付け代5000円を現金でいただいたとき、初めて「もしかしたら、雇われなくても生きていけるのではないか」と実感。それから「自分はどんな商売ができるか?」と”ソロ”で稼ぐ方法をつねに考えるクセができ、カメラマン、ライター、講師などフリーランスで生きてきました。

 雇われない状態に慣れてくれば、これほど自由で心地いい働き方はないと思うほど。

 数世年でも”ソロ”で稼いでみると、少し自信が出てきます。現代はインターネットのスキルマーケット、SNSでの集客、商品販売などさまざまな手法があるので、副業などから小さく試して「自分のできること」を広げていこうではありませんか。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。