サブオと旅する「昭和100年」【月刊ニュースがわかる3月号】

「稼ぐ力」を大きく成長させている人が習慣づけていることとは?

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 理想とする人の存在が自分への活力になる

「あの人みたいになりたい!」。そう思える人を心にもつ習慣は、自分を動かす活力になり、成長するスピードを飛躍的に高めて、”稼ぎ力”も変わってくるのです。

 どんな仕事でも、見本にしたい人は出てくるもの。シングルマザーのある友人は起業するとき、「あんな社長になりたい!」と憧れる人が見つかるたびに、会いに行っていたとか。講演会やセミナー、ときには紹介者を通して会食することも……。

 そして理想とする人が日ごろやっている習慣、仕事のやり方、人との接し方などをまねることで10年で年商数十億、社員を30人ほど抱えるほどに成長させたのです。

 私も作家デビューをした直後に、憧れの作家に、人脈を手繰り寄せて会いに行きました。その先生の書斎に著書200冊が並んでいる光景を見たとき、強烈に「こんなふうに書き続ける作家になりたい!」と思ったのです。

 理想となる人は何年経っても背中を押してくれるし、むずかしい問題に突き当たったら「あの人ならどうするか?」と考えることで解決のヒントを授けてくれます。同じようにできなくても自分に合った最善策を見つけるきっかけになります。

 「まねること」から始めてみよう

 成長できない人は、理想の人がいても「あの人と自分は違う」「あの人は恵まれているから」と切り離して考えがちです。成長できる人は、「もしかしたら私にもできるかもしれない」と考える習慣があるのです。

 学ぶことは、”まねること”から。なにかを学ぶときにモデルがいると、ほんとうに学びやすい。自分のビジョンが見えて、それに向かって進むことで不安も吹き飛びます。

 仕事だけではなく、生き方でも「50歳からスペイン語を習得した人」「移住を成功させた人」「体力気力をもち続けている人」など、理想とする人をお手本にして、自分にはなかった視点やノウハウを学んでいきましょう。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。