マイナンバーをめぐる混乱が収まりません。政府は原因を探り、再発を防ぐため総点検を始めましたが、その後もトラブルが発覚しました。マイナンバーとはどんなもので、何が問題になっているのでしょう。(「Newsがわかる2023年9月号」より)

マイナンバーは、赤ちゃんから大人まで、住民票を持つすべての人それぞれに割り当てられた12ケタの数字(個人番号)のことです。自分の個人番号、氏名、生年月日などを記したお知らせがすべての人に郵送されています。個人番号は2016年から、定められた範囲内で行政の手続きに使われています。
一方、ニュースになっている「マイナンバーカード」は、個人番号、氏名、住所、生年月日、性別などと顔写真が記載されたプラスチック製のICチップ内蔵カードのことです。ICチップには①氏名、住所、生年月日、性別が掲載された電子証明書②本人であることを証明する際に使う電子証明書――も入っています。
マイナンバーカードは申請すると交付される(渡される)もので、政府は交付枚数を増やそうとしてきました。
