新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
政府は、国の財政状態を良くするためには税収を増やす必要があると考え、消費税の税率を、導入当初 (1989年)の3%から現在の10%へと段階的に引き上げてきました。所得税や法人税の収入は景気の良しあしに左右されがちですが、消費税は比較的左右されにくく、安定した収入を得られるからです。
一方、消費税には、収入が少ない人ほど負担感が重くなる「逆進性」の側面があります。これを緩和するため、税率が10%に引き上げられた2019年10月に、「飲食料品(外食・酒類を除く)」と 「定期購読の新聞」の税率を8%のままにする「軽減税率」が併せて導入されました。
引き上げるべきだ
・公的年金や公的医療保険の維持には、安定した税収を確保する必要がある。
・まずは国の借金を減らさなければ、国の財政が信用を失いかねない。将来への不安から、国民は節約し 、景気も悪くなる。
維持すべきだ/引き下げるべきだ
・国の財政を立て直すために増税するのではなく、まずは年々増える歳出を減らすべきだ。
・経済を盛んにすれば税収は増える。インフレが私たちの生活を圧迫し、働く人の給料も伸び悩む中、むしろ税率を引き下げるべきだ 。
(「2024年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より)
次回は9月25日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
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