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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

「一口」って何て読む?

京都府の南部、久世郡久御山町に「一口」という地名があります。

簡単な漢字なので読めそうですが、なんと読むかわかりますか? 「ひとくち」? それとも「いちぐち」でしょうか?

 なんと「一口」と書いて、「いもあらい」と読みます。普通の読み方とまったく違うので、知らないと読めませんね。なぜこんな読み方になったのでしょう。

 昔、この地域は北、東、南の三方が大きな池に囲まれていて、集落への出入り口が西の一方にしかなかったそうです。その地形を表現する言葉として、「一口」と表記されるようになったと言われています。また、この地域に疱瘡(ほうそう)などの病気が入ることを防ごうと、おはらいのために神様をまつったという話も残されています。疱瘡という病気を昔は「いも」と言ったことから、「いも」を「はらう」が「いもあらい」に変化したという説もあります。このように、由来にはいろいろな説がありますが、「一口」を「いもあらい」と呼ぶ、本当の由来は今もナゾのままです。(編集部)