新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
2022年3月以降の米連邦準備制度理事会(FRB)による急速な利上げに伴い、通貨を売買(交換)する為替市場では「ドル高」が進み、「独歩高」(主要な通貨の中で、ある通貨だけが高騰すること)の状態が続いた。中央銀行の金利操作によって為替相場(通貨の交換比率)にこうした影響が及ぶのはなぜなのか。
その大きな理由は、為替市場での需要と供給のバランスによって、為替相場が常に変動する仕組み(変動相場制)を多くの国が採用しているためだ。
お金は金利の高い国で運用するほうが利益が大きくなるため、一般に金利の「低い国」から「高い国」に流れる傾向にある。また、急速に進んだインフレーションの影響で世界経済の成長が鈍化する中 、米国の経済は堅調で、多くの資金が市場に流れ込んでいる。こうしたことから、投資家の需要がドルに集中し、円やユーロ、ポンドなど多くの主要国通貨に対してドル高が進んだ。
(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)
次回は7月26日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
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