【ニュースがわかる2024年11月号】巻頭特集は世界が注目! アメリカ大統領選

クッキー規制とは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

 新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 クッキー規制の端緒となったのが欧州連合(EU)です。2018年施行の一般データ保護規制(GDPR)で、クッキーが個人情報とみなされ、事業者が使う場合にはサイト利用者の同意を事前に得るように義務づけられました。

 日本でも2023年6月施行の改正電気通信事業法で規制されました。ただし内容は GDPRよりもゆるく、事業者が利用者情報を第三者に送信する際、その旨を通知または公表するよう義務づけるにとどまっています。

 規制のあおりで、米IT大手は対応を迫られています。アップルは2020年、「 iPhone(アイフォーン)」 の 標準ブラウザー「 Safari(サファリ)」で3Cの使用を禁止しました。グーグルも2024年末までに廃止する方針で、ターゲティング広告の配信が困難になる可能性があります。

 特に打撃を受けているのが、利用者の個人情報を収集し、ターゲティング広告を事業の柱とするメタ (フェイスブックなどを運営)です。さらにEUのデータ保護当局は2023年11月、 メタに対して、ターゲティング広告自体を禁止すると発表しました。

クッキー(Cookie)

 ネット利用者がウェブサイトを訪問すると、サーバーから利用者のブラウザーに発行されるデータ。以前 入力したIDや パスワードが自動的に表示されたり、ネット通販サイトで購入した商品の記録が残っていたりするのは、クッキーがあるためです。

 クッキーはサイトの運営者だけでなく、そこに広告を掲載する広告業者などの第三者も発行できます。前者の「ファーストパーティー クッキー」に対し、後者は「サードパーティー クッキー」と呼ばれます。 

(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)

   次回は4月26日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php