新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
中国の習近平・国家主席が2013年秋に巨大経済圏構想「一帯一路」を打ち出してから、10年が過ぎました。中国は古代の交易路「シルクロード」にちなみ、中国から欧州を陸路と海路でつなぎ、巨額の資金力で鉄道や港湾などインフラ建設を推進、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立も主導しました。一帯一路の範囲は中南米や北極など地球規模に広がり、約140カ国が関連の協定や覚書を中国と結びました。中国から沿線国への直接投資は累計約2000億ドル(約30兆円)を超えました。
しかし、近年は中国への借金返済に窮する途上国が出始め、「債務のわな」との批判もあります。貸手の中国側にとっても、不良債権を抱えて損失を被りかねない事態となっています。
一帯一路の求心力にはかげりも見えます。主要7カ国(G7)で唯一参加していたイタリアは「期待していた経済効果が得られない」として2023年12月、中国側に離脱を通知しました。
国内経済の低迷もあり、習指導部は環境技術などを売り込む「量より質」への転換を打ち出しています。
(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)
次回は4月12日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
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