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【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

「中学入試最新情報と変化とは!?」中学入試速報2024

 「Newsがわかるオンライン」が主催する「保護者のための中学受験攻略セミナー」が3月15日に開催されました。今回のテーマは「中学入試速報2024」。今年度の首都圏中学入試動向とは? 注目問題は? 英語4技能!?プレゼン!?「新しいタイプの中学入試」とは何か?…など。いずれも中学受験をする受験生の保護者がしっておきたい情報として重要なポイントです。(保護者のための中学受験攻略セミナーより)

『平均出願数が増加』24年度首都圏私立中受験

 「中学入試速報2024」をテーマに3月15日に開かれたオンラインセミナーで、講師のミライクリエ菅原祐二先生が強調したのは、『24年度中学入試では、首都圏私立中受験において、平均出願数が増加していることが特徴』でした。

 セミナーは、「Newsがわかるオンライン」が22年11月から開いている「保護者のための中学受験攻略セミナー」。講師を務める菅原先生は大手進学塾での指導経験を生かし、現在は株式会社ミライクリエ代表として体験型学習塾などを運営し、サステナビリティ教育やSTEAM教育などを展開。教科書だけで学ぶことのできない本質的な学びの場を提供しながら、「持続可能な社会」への貢献を目指しています。

 まず、24年度中学入試の傾向は何か。「首都圏の私立中受検者数はほぼ横ばいでしたが、小学校6年生における受験率は向上し、受験生の平均出願数も増加。私立中高一貫校に進学したい本気度が上がっていると考えられます。」と菅原先生は話します。

 公立中高一貫校の倍率が下がっています。「確かに公立中高一貫校の倍率は、毎年少しずつ下がってきている傾向です。ただし、合格を勝ち取る難しさはかわっていないといえます。都立中高一貫校の倍率は4.22倍から3.86倍に下がりましたが、入学の手続き率は93.08%から93.51%とほぼ横ばいです。つまり、24年度入試でもほぼ同数が合格して手続きをせず、難関私立中学に進学したと考えられます。つまり、倍率は下がっても入試レベルはこれまでと変わらず難しいと言えます。」と説明しました。

時事問題が多く出題「日常的に社会や世界を見る目を養うことが重要」

 2024年私立中入試問題では、時事問題が多く出題されました。「社会では、統一地方選挙やG7 サミットという時事的な話だけではなく、多くの学校で環境や人口問題、AI など、世界的な諸問題はもちろん、働き方改革や社会保障制度、男女の社会格差や貧困、少子高齢化といった日本が直面している課題が当たり前に出題されています。理科も話題になった出来事からの切り口で再生可能エネルギーやロケット、特定外来生物、さらに地震などから紐づいた視点や知識を問う出題がされています。両科目とも時事問題だから取り組むというのではなく、日常的に理解を深める学びや問題を自分ごととして考える姿勢が問われていると感じます。小6になってからではなく、ニュースに興味関心をもつことが大切です。ニュースについて親子で話す時間をとることも重要だと思います。」と菅原先生よりお話をいただきました。

 次回の「保護者のための中学受験攻略セミナー」は、「首都圏中学受験の併願の考え方」をテーマに4月19日(金)20時~20時半に開催されます。中学受験に悩みをもつ保護者の方は、ぜひ受講してみてください。