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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

マクロ経済スライドとは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

 新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 2023年度の公的年金の支給額は3年ぶりに前年度を上回ることになりました。68歳以上は1.9%、67歳以下は2.2%の増額です。しかし、2022年の物価上昇率が2.5%だったのに対し、支給額の伸び率は本来よりも0.6%分抑制され、実質は 目減りしました。「マクロ経済スライド」が適用されたからです。

  年金は、物価や賃金の増減に連動して毎年度、支給額を改定するルールになっています。マクロ経済 スライドは、支給額の伸びを物価や賃金の上昇幅より低く抑える仕組みのことです。少子高齢化で制度の担い手が減少する一方、高齢者への給付は伸び続けることから、2004年に導入されました。

 この仕組みはデフレで物価や賃金を下落すると適用されず、適用しなかった引き下げ分は翌年度以降に繰り越されます。

 今回の適用は4回目で、2020年度以来3年ぶり。このため2021年度分(マイナス0.1%)と2022年度分(マイナス0.2%)も加味して、0.6%分の抑制となりました。今後、抑制幅は さらに広がるとみられ、低年金の原因になると懸念されています。 

(「2023年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)

   次回は3月15日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「米国と国際秩序の行方」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php