行司はどんなひと?【大相撲中継キッズ】

大相撲の行司っていったいどんなひと?

国技と言われ、日本の伝統文化でもある相撲。1500年以上前から続く相撲の魅力や素朴な疑問を、「大相撲中継」の編集長である北出幸一さんが答えてくれる「教えて編集長!」。今回のキーワードは「行司」です。

Q 編集長、大相撲の行司って何をする人なの?

A 日本相撲協会の決めた審判規則の中に、行司は「両力士が土俵に上がってから競技を終えて土俵を下りるまで、進行の手動的な立場にあり、競技の進行、勝負の判定を決める」となっているよ。つまり、行司の役割は土俵上の取組を進行して、勝ち負けを決めることなんだよ。審判規則では行司の動作が詳しく決められていて、勝ち力士の出場方角(東か西)に軍配を明白に差し上げることによって勝負を決め、勝ち力士に勝ち名乗りを上げ競技を終える、となっているんだ。

Q 土俵の上では行司は何と言っているの?

A これも審判規則で決めているんだ。力士の仕切りでは「構えて」「まだまだ」と言って、技をかけているときは「残った」、両力士が動かない場合は「ハッキヨイ」と言うんだ。「ハッキヨイ」は「発気揚々」のことで「気合いを入れて全力で勝負しよう」という意味という説もあるね。立ち合いのとき「手をついて」と言う行司もいるんだ。

Q 物言いがついたら行司はどうするの?

A 物言いの意味は知っているね。土俵の下の審判や控え力士が行司の勝負判定に異議があるときに手を挙げて、5人の審判が土俵上で協議することだよ。ビデオ室で勝負を見守っている親方に無線で連絡をして意見を求めることもあるんだ。行司は協議の輪の中にいるが、発言はできないんだよ。自分の勝負判定についての協議だから発言ができないのは当然だよね。

Q 土俵の下に控えている行司は何をするの?

A 向正面の土俵下に審判二人に挾まれるように座っているのが控えの行司だよ。テレビの中継ではよく映っているね。例えば土俵上の行司がケガをしたり意識を失ったりして裁きを続けられなかったときに代役を務めるんだ。 

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