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【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

異次元緩和とは? 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 日本銀行は新型コロナの感染が拡大するよりもっと前の2013年から、大がかりな金融緩和を実施しています。安倍晋三元内閣総理大臣の経済政策「アベノミクス」の目玉の一つに、「大胆な金融政策」が掲げられたからです。

 世の中に出回るお金の量を増やせば、巡り巡って物価も上がって長年続いたデフレを克服できる――という作戦でした。日銀は金利を引き下げたり、大量の国債を買い入れたりするなど、前例のない規模の金融緩和を実施し、「異次元緩和」とも呼ばれました。

 ただ、金利の引き下げで、企業や個人が一般の銀行からお金を借りやすくなった半面、銀行のもうけが減る副作用も出てしまいました。 

 2020年からは、新型コロナの感染拡大による景気の悪化に歯止めをかけるため、追加の金融緩和を次々に打ち出しました。

 例えば、国債の買い入れをさらに増やしました。コロナ禍の緊急経済対策で、政府の新規国債発行額が膨らんだことを踏まえたものです。このほか、株価を安定させる取り組みもしています。

 2021年に入り、アメリカやヨーロッパなどの中央銀行がコロナ禍の「危機対応」から「正常化」に向けて動き出す中、日銀は引き続き、大規模な金融緩和を維持する考えです(2022年1月末時点)。

 (『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)

次回は1月14日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開 

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。

https://www.newskentei.jp/question.php